2016年2月21日日曜日

E-Cat 1MW発熱プラントの350日間長期テスト終了、報告書は1ヶ月後か

既に複数のブロガーが報じていますが、E-Catの1MWプラントの350日に及ぶ長期テストが2月17日に終了したとロッシ氏が宣言しました。成功裏に終わったようで、報告書は1ヶ月以内に出るだろうとのことです。報告書の執筆は実験と並行して進んでいたでしょうから、意外に早く出てくるかもしれませんね。

膨大な研究投資を注ぎ込んでいる熱核融合はまだ基礎実験フェーズにあって実用化できるのかどうかも分からない状況ですが、常温核融合は民間企業であるIndustrial Heat社の投資によって1MWの熱生成を約1年間続けるという実用的なテストを完遂していまいました。科学ジャーナリストや主流の科学者が早くこの重要性に気づくよう願っています。

早速、E-Cat WorldやVessy's Blogで取り上げられています。

1 MW E-Cat Plant Watch Thread [UPDATE #26 -- Rossi: Plant has Run for 136 Days So Far (Jul 7, 2015)] |
http://www.e-catworld.com/2016/02/18/1-mw-e-cat-plant-watch-thread-update-1-rossi-production-cost-in-kw-is-very-competitive/

17/02/2016: A historic date to remember - VESSY'S BLOG ON E-CAT
http://www.ecat-thenewfire.com/blog/17022016-historic-date-remember/


ロッシ氏がブログに書いたコメントは以下の通りです(赤字は引用者による)。ちなみに、ロッシ氏のコメントは http://www.rossilivecat.com/ で読むのがお勧めです。
Andrea Rossi
February 18, 2016 at 4:31 AM
Gerard Mc Ek:
The charge size has beene refined with the experience in thousands of experiments and, obviously, also on the base of theoretical considerations.
Yes, the test of 350 days is finished, yesterday the ERV has completed his tests.
Now it will take about a month to know the results from his report.
No more information about the 1 MW E-Cat that made the tests from now until the publication of the results will be allowed.

Warm Regards,
A.R.
この件については、スウェーデンのジャーナリストMats Lewan氏が他の情報も加えて記事にしてくれています。


たいへん良くまとまっているので、勝手に和訳してみました。和訳の文責は私にあります。是非、原文の方にも目を通していただければと思います
2016年2月17日に、アンドレア・ロッシ氏のE-Catによる1メガワット発熱プラントの350日間の商用テストが終了しました。このイベントは歴史的と言わねばならないでしょう。なぜなら、このような長い期間、放射線を出さない未解明の核反応~LENRあるいは低エネルギー核反応〜によって産業上有益な量のエネルギーが生み出された初めての出来事だからです。 
明確にしておくと、この1年間のテストの報告書は、著名な独立した第三者検証機関に管理されていて、おそらく一ヶ月以内に公表されるでしょう。それまでテスト結果については公式な発表はありません。 
以前、テストプラントを訪問した何人かの関係筋が、COP〈出力エネルギーと入力エネルギーの比)は20~80の範囲にあると教えてくれました。これは、このプラントが1MWを出力するのに12~50kWのエネルギーを使うことを意味します。ちなみに、1MWは約300軒の西欧家屋が使う平均エネルギーに相当します(電力、暖房、湯沸かし、空調を含みます)。 
また、以下のような事も聞きました~アンドレア・ロッシ氏の取得した特許によれば、燃料の殆どはリチウム、水素、ニッケル等の無害な元素のようですが、この燃料の量は10分の1グラムのオーダーとのことです。ところが、一方では、1年間の動作の後、反応炉は今後の運用のために燃料補給されているとのことです。 
すべては、ビデオカメラでこの発熱プラントを四六時中管理していた第三者検証機関によって明確にされるでしょう。 
このテストは、アンドレア・ロッシ氏と彼の米国での産業界向けパートナーであるインダストリアルヒート社によって遂行されました。ロッシ氏によれば、テスト結果が肯定的であれば、同様の産業用発熱プラントの商用化をすぐに始めるそうです。私が聞いた範囲では、インダストリアルヒート社は、北米・中米・南米・中国・ロシア・サウジアラビア・UAEに対してE-Cat技術を売る権利を獲得しています。 
言うまでもなく、世界にとって、このようなエネルギー源がもたらす影響は絶大です。そして、産業、金融、および社会に対する影響は、テストの報告書が肯定的であることを前提として、2016年6月21日にスウェーデンのストックホルムで開催される新エネルギー世界シンポジウム(NewS)の主要テーマとなります。 
なので、皆でこの報告書を待ちましょう。とは言え、私個人としては、祝杯を上げる準備をすぐにしたい気持ちです。

以上






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