2015年3月20日金曜日

Parkhomov博士が長時間の過剰熱発生に成功(COP=3)

ロシアのParkhomov博士がまたもE-Cat風の常温核融合炉の実験に成功したようです。以下がその写真です。



このニュースを最初に報じたのは以下のサイトのようですが、ロシア語なので殆ど分かりません。


で、これを英語で報じてくれているのが、 Peter Gluckさんの以下のサイトです。感謝!


今回の実験のポイントは以下の通りです。

  • 長時間テストに成功。March 16, 23:30から開始して、March 19, 10:00現在まで続いているとのこと。
  • 12時間かけて段々と加熱し、March 16, 23:30時点で1200度に到達。
  • 加熱パワーは300WでCOP=3。つまり、300Wの入力に対して3倍のエネルギー出力が得られている。
  • 今回、気圧測定をしていて面白い挙動が観測されています。徐々に加熱していくフェーズでは200度で5bar程度だったのが、気圧減少が起こり、1000度では負圧になったと。

そして、この成果は、3月26日に開催されるCOLD NUCLEAR FUSION AND BALL LIGHTNINGS SEMINARで発表されるそうです。以下のようなプログラムが載っています。

  1. 16:00 - 16:10 Nikolai Samsonenko  (from the university): "Remembering Alexander Borisovich Karabut"
  2. 16.10-17.30 M.Ya.Ivanov, V.K. Mamaev, Central Institute of Aviation Engines Building, Moscow: "Elements of LENR theory and their verification" 
  3. 17:30- 18:00 A.g. Parkhomov: "About the results of long time testing of the new variant of analog of the Rossi reactor"
  4. 18:00- 18:10 meeting of the redaction board.

実に楽しみな状況になってきましたね。追試に取り組んでいる多くの研究者を勇気づけるでしょう。

以上

【追記】
MFMPによると、入力300Wで1200度に到達(対照系では1070W必要だった)。その後、3月20日10:50(モスクワ時間)にヒーターが破損して中断したが、ヒーターを交換したら無事に再起動でき、1日おいて再開してなおも実験継続中のようです。こんなに安定して高出力が続くとは驚きです。
この件については以下で報じられています。MFMPの文書は、この常温核融合炉の作成方法を詳しく記述しています。

http://www.e-catworld.com/2015/03/21/mfmp-reports-parkhomov-breakthrough-90-minutes-of-excess-heat/

https://docs.google.com/document/d/1BbE6V6HKHC3NOOSJmI9QEgP3H5EXcuGDPNn5Oc787RQ/edit

以上

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